長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

山古志


 今日、社長室から駐車場を覗くと車両事業部の社員が出荷前の消防車の撮影を行っていた。
 ふと、対空表示(ヘリコプター等上空から消防車の所属を確認する屋根に書かれている表示)を見ると『山古志』と書かれていた。
 この車両は新潟県に納車する車両であるので、旧山古志に配備される車両なのだろうか。山古志は中越地震で大きな被害を受け、映画化された『マリと三匹の子犬たち』の舞台になった。
 中越地震能登半島地震と昨年は本当に身近で大きな災害が起こった。特に地震は金沢に住む私たちにとって、無関係と思っていた方々が多かった。
 私たちは普段でもテレビモニターの向こう側で映し出される映像を、なかなか自分事としてとらえられない。それが災害であればあるほど、被災された方は本当に大変だろうと思うが、やはり自分の身に降りかかる可能性があるとは思えないものだ。
 私たちは自分たちの置かれている立場を理解し、防災事業を営む企業として、先ず、自ら準備する必要がある。防災のアドバイザーとして恥ずかしくない行動を取らなくてはならない。
 2007年3月25日9時41分58秒発生した能登半島地震から一年が過ぎ去ろうとしている。まだ多くの被災者の皆さんが仮設住宅での生活を余儀なくされている。
 記憶を風化させず、いつ発生してもおかしくない災害に自ら備え、そして啓蒙していこう。普通の生活は『安心と安全な社会』の上に成り立つものである。
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