長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

とても嬉しかったこと


 今日、消防車両を収めさせて頂いた、関東のあるお客様からわざわざお電話頂いた。
 先般、納車させて頂いた車両は配備先に無事配備され、職員の皆さんも本当に喜んでいました、ありがとうございました。という内容のお電話だった。
 専用設計車両をつくることは難易度が高く、標準的なものを設計するより当然時間がかかる。
 しかし、それは現場で『人のために命を懸ける』消防士の皆さんが使う車両である。使いやすく、丈夫で故障が少ないものを心をこめてつくることが私たちの使命である。
 私たちの製造する車両はその他のメーカーがつくる車両と大きく変わっていところが特別あるわけではないと思う。
 どこが違うのかと言われれば、たぶんここはこう使うだろう、手をかける位置はここだから握手はここにつけると使いやすいだろう、足はここにかけるだろうからこの部分は広くしておこう、など実際に使用する状況を考えて細かく設計を施している。
 実はこんな小さなことが、とても使いやすい車両をつくり出す要因になっている。特別ではなく『当たり前のことを当たり前に』行なっているだけである。
 『趙州洗鉢』という言葉がある。昔、趙州禅師に修行僧が『仏の真の道とは何でしょうか』という問いに『朝食べた食事のお碗を洗っておきなさい』と答えたという。
 食べた後のお碗を洗うことは当たり前のことであり、『当たり前のこと当たり前に』することが大切であると説いている。しかし、私たちはこの当たり前のことがなかなかできない。
 消防車両をつくること、仕事をすること、全て『当たり前のことを当たり前に』できればすばらしい世の中になるのにと思う。
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