長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

過去の実績

 6日の全日本選抜体重別選手権最終日、女子48キロ級でオリンピック3連覇を目指す谷亮子選手が決勝で不覚を取った。一回戦、二回戦とも他を寄せ付けない強さで、さすが谷亮子選手だと思った。
 しかし、決勝戦で対戦した相手は山岸絵美選手であった。彼女は若干21歳、彼女を見ていると、昔の谷亮子選手に重なって見えるのは私だけだろうか。あの技の切れ味と闘争心は攻める人間、特有のものがある。
 見ていてとても気持ちの良い戦い方である。
 谷選手は最初は送り足払いで有効を取ったが、その後、山岸選手に巴投げで効果、続けて大外返しで有効を取られ逆転された。
 常に攻める姿勢を崩さなかった山岸選手の勝利は、これこそ昔の谷亮子選手そのものであったのではないか。
 しかし、今回の北京オリンピックの選考は少々疑問を感じる。これはあくまでも私見であるが、勝負の世界は勝ち負けで選考する方が分かりやすいと思う。
 そうしないと、北京を目指してがんばっている選手が『過去の実績を踏まえて』といわれると何を目標にがんばれば良いのかとても分かりにくい。
 また、次の若い選手にチャンスを与え育てていかなければ、日本柔道の未来は無い。企業でも思い切って若い社員にチャンスを与えることは人を育てるという面からも有効である。
 私は谷選手が選ばれたこと自体がおかしいと言っているのではなく、選考方法を明確にすべきと思っている。
 山岸選手が今回のことに失望することなく、日本柔道を背負っていける選手になることを強く願っている。
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