長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

現状認識

 様々な問題点を解決するにあたって、先ず行わなくてはならないのが、現状認識である。
 何故、この現象が起きたのか、どの様にして進行していったのか、そして、どんな結果を招いたのか、しっかりと確認する必要がある。
 特に大切なのは、自分自身が確認するということだ。人から聞いた話を参考にすることも良いだろう。しかし、最後は自分自身の目と耳と感覚でとらえることが必要である。
 推測は危険だ。結果から原因を類推することは、エンジニアリングの世界では行うが、人間は自分の期待する結果を誘導しがちである。『こうあって欲しい』という期待が、そのプロセスや現象を自分の期待する結果になるように都合よく解釈し、導いてしまう。
 特に正しく問題解決をする上で、この出発点が誤っていると、とんでもないことになってしまう。
 今、世の中ではこの現状認識の誤りを良く見かける。『こうあって欲しい』という期待がマスコミの報道ひとつ取っても誘導されている事例を目にする。
 人から聞いた話を、さも自分が確認したように人に話すことは大きな判断の誤りを誘発する可能性を含んでいる。
 特に上司に対する報告は精度が高いほうが良い。ここには自分の主観は排除すべきで、現象を正確に報告することが正しい。
 私たちは良識ある社会人として、しっかりと現状認識を行い、正しく判断することができる大人でありたいものだ。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ