長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

お気に入り【その12】土屋鞄


 年間ランドセルだけで3億円を売り上げる、鞄メーカーをご存知だろうか。『土屋鞄』がそれである。
 土屋鞄はランドセルのメーカーとして創業した。ランドセルの需要の低下から、ランドセルの縫製技術を応用して鞄づくりをはじめた。
 一般的にランドセルは六年間という長期間、非常に乱暴に扱われる。であるからその製法にも様々な工夫とノウハウがあるのだと思う。
 そんな理由から土屋鞄の製造する鞄や革製品はとてもシンプルで丈夫である。私の愛用しているのはキーホルダーであるが、コードバン製である。
 コードバンは馬のお尻の部分で、非常に丈夫な皮のひとつだ。傷がつきにくく光沢がある。約半年ほど使用しているが、まだまだエイジングを楽しめるほど使い込んでいない。
 縫製はとても丁寧で、しっかりとしている。一つひとつが手作り、一針一針に職人の想いがこもっている。
 この様に、少量しか生産できないものではあるが、非常に品質が高く、ユーザーの満足度は高い。
 私たちが年間60台の消防車両しか製造しないのは、これに似ている。一台一台を専用設計し、地域の特性と消防戦術に合わせた車両を設計し、それを熟練した職人がつくりあげる。クラフトマンシップの精神がそこにある。
 土屋鞄がこれからも、ものづくりの哲学を不変のものとし、何年たっても哲学に忠実なものづくりをしていただける事を願ってやまない。
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