長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

奉仕の心

 『あんなにしてやったのに 『のに』がつくとぐちが出る。』相田みつおさんの詩である。いつも何も言わずに日常の仕事を粛々と進める人は、側から見ていても気持ちが良いものだ。
 しかし、こんな行動を台無しにしてしまう言葉が『あんなにしてやったのに』という言葉である。この言葉の裏側には見返りを求めている自分がいる。考え方の癖がここにある。いくら表面をつくろっても人間だめなものだ。
 感謝の気持ちが考え方のベースにあればこの言葉は出てこない。

 今日、上田忠信元市会議員の旭日小綬章の受賞を祝う会がホテル日航金沢で行なわれた。私もご招待頂き参加させて頂いた。
 上田忠信さんは人生には必ず転機があるものだと仰っておられた。上田先生の場合は人生に二つの転機があったとお話されていた。
 一つは予科練生として入隊し復員した時、戦死したと思っていたお兄さんがひょっこり戻ってこられて、お兄さんの変わりにあとをとるはずだったのが、急遽金沢へ養子ににこられたこと。そして、地元森山公民館の館長になったこと、ここから全てがつながって、今の人生を歩んできたということ。

 しかし、先を読んで行動してきたのではなく、今目の前にあることをただ一生懸命やってきたことが今の結果を生んだのであろう。
 そしてそのベースには『してやったのに』ではなく『させて頂いたという』奉仕の心が間違いなくあったに違いない。
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