長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

那智わねい持株会の集い


 今日は午後から不二越の『那智わねい持株会』会員の集いに参加するため、富山に向かう。
 不二越さんとはもう十年お付合いである。十年前、東京から帰ってきた時、新規のお客様の開拓の為に工作機械の自動消火装置の拡販にターゲットを絞り、不二越さんに伺った。
 結果は散々だったが、ふと見ると、工場の隅に当時で25年は経っていると思われる、非常に古い消防車を発見した。あまりにも古いので、弊社で下取りをする消防車を整備して使えば、よっぽど良いと考え、当時の守衛さんに、ダメもとで総務課長を紹介していただき、寄贈の申し出を行った。
 後日、快く寄贈をお受け頂き、不二越の迎賓館で寄贈式を行い、ご接待頂いた。これが不二越さんとのお付き合いの始まりである。
 今日は懐かしい迎賓館で『那智わねい持株会』会員の集いが行なわれ、不二越の役員クラスの方々と懇親を深めさせて頂いた。
 懇親会の前に行なわれた会合で井村健輔社長からご挨拶があり、今期の不二越は尺取虫で言うと縮んでいる状態になるだろうというお話があった。伸び続けると必ず金属疲労を起し、いつかは切れてしまう。
 尺取虫は伸びたり縮んだりしながら前進する。この五年間は伸びた状態だったけれど、これからは次に伸びる為に一度縮まなくてはならない。それは決してネガティブなことではない。
 『数字を考えることはとても大切なことだ。でも数字が全ての世の中では先が無い。』という言葉がとても印象的だった。
 効率だけを追い求め、私たちの根幹である、『できないと言ってはいけない』という、先代の言葉を忘れると、私たちの存在意義は無いことを、この言葉が教えてくれているような気がする。
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