長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

滋賀県消防繰法大会


 朝、何時もより早めに起床し、日課のランニングに出発する。天神橋にさしかかり、浅野川を望むとまだ、水は茶色である。浅野川の決壊から、もう6日目であるが、まだきれいな浅野川の水は戻らない。
 7時に金沢を出発し滋賀県に向かう。滋賀県消防繰法大会に参加するためである。今回の繰法大会には長野ポンプ製の車両が3台出場している。東近江消防団甲賀市消防団草津市消防団の皆さんだ。
 東近江、甲賀市消防団の皆さんはすばらしい繰法を披露してくれた。草津市消防団の車両は昨年度納入させて頂いた最新バージョンであるため、私たちもとてもご期待申し上げていたが、繰法の途中で揚水不能により、繰法が中止となってしまった。
 大変驚いたことと、消防車両のトラブルで繰法が中止になってしまったことに、申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうになった。
 直ぐに、車両のチェックを行ったところ、真空ポンプは作動していたが、真空回路が開いていないようだった。止水弁の上部を押さえて止水弁を作動させ再度揚水操作を行ったところ、復旧した。
 止水弁に異物がかみ込み作動不能に陥ったと思われた。すぐに、選手の皆さんの所へ伺い、毎日、朝早くから、夜遅くまで訓練し望んだ県大会に最後まで繰法を行えなかったことについて、心からお詫びを申し上げ、謝罪させていただいた。
 以前、送水指導にお伺いした際に、この様な現象が一度出ていたにもかかわらず、真空回路の洗浄で済ませていたことに、私たちのプロとしての甘さがあった。
 琵琶湖には藻類が発生していることも、情報として知っておくべきだった。その水を練習に使用すれば異物の混入のリスクは高くなる。
 4番員を担当されていた隊員はきっと、沢山言いたいことがお有りだったと思う。
 しかし、『誰も責めません』という言葉に、申し訳なさから、涙が溢れた。そして、悔しさを押し殺して、私たちに心をかけてくれた、心の豊かさと、大きさに本当に感動した。
 私たちはプロとして今回のことを真摯に受け止め、今後再発しないよう、小さなトラブルも見逃さないことを心に刻みたい。
 消防団の皆さんを車両づくりの角度からサポートする。それが、私たちの使命と心得る。草津市消防団の皆さんに重ねてお詫びを申し上げ、二度と再発しないようにお約束申し上げたい。
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