長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

価値観

 『何故、この様なことをしたのですか』と言う、記者の問いかけに対して、『そりゃあ、金儲けの為でしょう。会社は儲けないと』と平然と言ってのけたのは事故米横流しで、問題になっている企業の財務担当者である。
 テレビでの一幕なので、実際にはこの前後のやり取りがあるに違いないが、この部分だけをみると怒りに似たものがこみ上げて来た。
 企業経営の目的は金儲けだけではない。しかし、当然企業活動で利益を上げ、それを社会に還元することは正しい。
 どの様な会社でも、設立の目的や経営理念の中に何故この仕事をするのか、が書かれている。会社の大義はここにある。
 これが、金儲けが目的の一番初めに来てしまうと、どの様なことをしても儲ければ良い、になってしまう。
 まさしく、今回のケースはこれに当てはまる。たぶん企業理念の中には『お客様に安全で安心な食を提供し・・』という一文があるはずだ。
 この企業理念に沿った活動が出来ないのであれば、また不正をしなければ会社を維持できないのであれば、その企業の価値はすでに終焉をむかえている。
 また、財務担当者の、自分は関係ありません、とも言えるような無責任な態度も、異常だと思う。私たちは大人として、『正しいことを正しく行なう』責任をもっている。
 今回の事件は、この部分だけを切り取れば事故米横流しの事件だが、これからの日本を背負ってたつ、子ども達の価値観に及ぼす影響は計り知れない。
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