長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

AED普及・啓発シンポジウムと送別会


 平成14年、福井で16歳のある女子高校生がリレーの途中、トラックの中で倒れた。
原因は心室細動だった。彼女は病院に運ばれ、電気ショックの救命処置を受け、心臓は再び動き始めたが脳の機能が戻らず、4日後に亡くなられた。
 原因は突然の不整脈心室細動だった。彼女の母親は心室細動について調べ始めた。そしてAED自動体外式除細動器)の存在を知る。当時米国では誰でもAEDを使用することが出来た。米国で救えて日本では救えない命。
 2004年7月1日厚生労働省は日本でも一般市民がAEDが使用できるように通達を出した。
 彼女の母親は一通のメールを福井県知事に送った。『娘の命は失われたけれど、この様な思いをする人がこれからでないように・・』福井県知事は福井県の全部の公立高校にAEDの配置を指示する。
 福井県が全国でも最もAEDの普及率が高いのはこの様な事実があるからである。今日、福井県で参加した、『AED普及啓発シンポジウム』はカルチャーショックだった。
 福井県と石川県のAEDの普及の現状は埋められない差になっている。単なる配置されているAEDの台数の差ではなく、意識の差である。石川県でのAED、BLSの普及を急がなくてはならないという決意で福井を後にする。

 金沢に戻って、今日で寿退社する社員の送別会に参加する。歓迎会と違い送別会はちょっぴり寂しい気はするが、結婚はおめでたいことである。
 皆で、楽しい時間を過ごした。幸せになってくれることを心からお祈りしたい。
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