グループリーダーは全体の仕事の流れをつかんでいるか。
この時期になると、車両事業部は連日の残業続きとなる。消防車両の発注時期が6月、7月、8月に集中し、年度内(翌年の3月末日まで)に納期が設定される為、実質的には約7〜8ヶ月で年間の受注をこなす変則的な製造工程となる。
よって、作業時間が通常の就業時間で計算すると、完全にオーバーしてしまう。これがこの業界の慢性的なコストアップの要因とマンパワーの集中による作業者の負担を大きくしてしまう。
年間に均すことが出来れば、コストの圧縮と作業者への負担も軽くなる。しかし、役所の年度予算という仕組みから構造的に無理がある。
如何に作業効率を上げるかがポイントとなってくるが、私達の企業理念にある、専用設計による消防車づくりとお客様の立場に立ったものづくりという考え方はある意味で、作業効率の低下を招くことになる。
したがって、グループリーダーの工程管理は非常に重要になってくる。全体の作業の流れをしっかりと掴み、作業を面で捉えているグループリーダーのグループは仕事を見ていても効率が良い。
しかし、仕事を点でしか捉えていないグループは仕事にもメリハリが無く、工程も遅れがちになる。グループリーダーは自分のグループのメンバーのモチベーションを引出し、メリハリのある仕事をするには作業工程を十分に理解し、グループのメンバーに仕事のつながりを明確に示すことが大切だ。
グループリーダーのリーダーシップひとつで作業効率は飛躍的に向上することは間違いない。
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