長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

相対評価と絶対評価

 物事を評価する基準に相対評価絶対評価があることはすでにご承知の通りだと思う。例えば私達が小学生の頃の成績のつけ方は相対評価である。
 例えば5段階評価の成績表で、ある一定の基準を超えた子どもは全て5だというわけではない。クラスの中で5が何パーセント、4が何パーセントという具合に成績をつけていた。標準偏差でみた方が成績のばらつきの傾向が良く見えるからだろう。
 私達が消防車両の新技術を開発する際に、最も優先すべき事項は、どうあるべきかである。例えば私達の同業他社が開発した製品や方式を私達は模倣したり、比べたりして開発することはありえない。
 私達は常に現場でどうあるべきか、という絶対評価で技術を検証し、製品の開発を行う。部下の評価も本来ならば絶対評価することが正しいのだろうが、人間どうしても他と比べてしまうものだ。
 誰かと比べて優れている、劣っているではなく目標に対してどうだったか、進歩はあったのか、という評価が部下のモチベーションを上げる要素になると思う。
 子供も、他の子供と比べると子供の価値判断がA君もやっているから、という具合にゆがんでしまう事がある。日本の将来を担う子供たちの価値判断に、成長過程で係わった大人の価値判断がすり込まれてしまうとすれば、私達は日頃の価値判断を思慮深く行なわなくてはならない。
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