和して同ぜず
『和して同ぜず』は論語の中に出てくる一説で、実際は『君子は和すれど同ぜず、小人は同ずれど和せず』という文章の一部分である。
この意味は君主は人と協調はするが人の意見に左右されたり、調子を合わせたりしない。しかし小人は調子を合わせるが決して全体の調和まで考えているのではない、という意味になる。
会社の中でマネージャークラスは必ず『和して同ぜず』を実践して欲しいと思う。特に部下を叱らなければならない場面ではしっかりと叱って欲しい。
叱らないことで部下とうまくやろうとする事は間違いだ。この様な組織には緊張感がなくなり、最後は部下は勘違いをしてしまう。
ある、コラムに『和気藹々』とした職場をつくるために、部下を叱らず、叱らないことで人間関係を保とうとしている上司が増えてきている、と書かれていた。
本当の『和気藹々』とは言うべきことをお互いに言い合いながらでも保つことが出来る人間関係を言うのであって、決して部下の機嫌を取ったりすることで保たれる関係を言うのではない。
この様な不思議な現象が家庭の中でも起こってはいないだろうか。子どもの顔色を見て対応を変えることは決して行なってはならない。
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