簡単なことに気づかない・・

　今期からスタートした全体朝礼後の部門朝礼はまだ納得できるレベルに達していない。部門全員が共通認識を持つ必要のある事項や仕事上の問題点など間違い探しをしているのではないが、『何かあるはず』という視点で見れば必ず改善点はあるものだ。
　しかし、それが出てこないのは問題を問題として認識できないことが原因のひとつだ。それではなぜ問題を問題として認識できないのか。そのひとつは簡単なこと『慣れ』である。
　『慣れ』という状態は言葉を変えると『注意不足』ということが出来る。注意をして物事を見ないから気づかないで改善点を見逃してしまう。これは製造の現場では良くあることだ。
　『何故そのようなつくり方をするのか』とたずねると『これまでもそうだったので間違いありません』と答える。改善点はどこにあるのか、という視点で見ない限り、そこに転がっている問題点は見つけることが出来ない。
　簡単なことを変えるだけで飛躍的に効率が上がることもあるのだ。製造現場、そして日頃活動している現場には沢山の宝が眠っている。それに気づく為には『魔法のめがね』は必要ない。
　『何かあるはず』という問題意識が足元に転がっている宝を発見する唯一の方法である。
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