長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

GMの破綻

 経営危機に陥っていたGM(ゼネラルモータース)が、2009年6月1日、連邦破産法11条の適用を申請し、経営破たんした。
 GMと言えば子どもの頃映画で見たキャデラックが本当にカッコ良く見えたものだ。低く幅広のボディ、アクセルを踏むと白煙を上げて走っていくトルクの塊のようなパワー、『外車』の代名詞のような存在だったように思う。
 世界一の自動車メーカーが何故、落日を迎えたのだろうか。私たちには分からない様々な理由があるのだろうが、その中のひとつに顧客の目線でものづくりが出来なかったということがあるのではないだろうか。
 企業である以上は適正な利益を追求し、社会に還元することは正しいことだ。その為にはムリ、ムラ、ムダを取り除き、効率よくものづくりを進めて行かなくてはならない。
 しかし、効率よくモノをつくることや利益を追求することが目的になってはならない。あくまでも目的はお客さまの求める車をつくる事なのだ。
 会社創業時の理念はどの時代にも不変であり普遍だ。それが根幹にあり続ける限りベクトルがぶれることはないはずだ。
 私たちの企業は年間60台のみ、消防自動車をつくっている。企業規模はGMと比べるにも値しないが、お客さまの為に専用設計車両を製造し、お客様のご満足を得られることだけを比べれば、はるかにお客様に近い企業であると信じている。
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