変わること、そして変わらないこと

　人間をはじめ様々な生物は刻々と変わる外的な環境の変化に対応し進化してきた。それはある意味では環境に対して変化しなければ生き延びることが出来なかったからに違いない。
　そう言う意味では私たちを取り巻く今の経済環境は私たちが変わらなければならないという事を教えてくれているのだと思う。しかし、こんな環境の中で私たちが最も注意を払うべきことは『変わらないこと』すなわち企業理念やものづくりの哲学等、企業の根っこの部分である。
　今の環境に適応すべく変化することは必要な事だ。しかし、『変わらないこと』を踏まえた変化が大切なだと私たちは考えている。
　経営幹部は次のことを深く理解し、実行して欲しい。
　１．先ずは経営幹部が一丸となること。その為には徹底的に議論すること。
　２．自らの立場をよく理解し、責任感を持ち行動すること。
　３．責任の所在を明確にし、与えられた職責とその責務は自らが責任を負うという気概を持つこと。
　４．問題点を明確にし、その問題解決に全力を尽くすこと。
　５．問題解決の為の議論を深め、出来ない理由や現象の説明に時間を費やさないこと。
　６．仲間を信じ、理解できないことが発生しても、何か意味があるはずだと考え、一部を捉えて相手を批判しないこと。
　以上は私たちが変わらなければならないことを定性的な観点から見た六か条と心得て欲しい。
　実行のポイントは時代と世代を越えた普遍の価値観である『素直さ』だと思う。
　これが出来れば次へのステップはさほど難しくはない。
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