長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

人の成長無くして企業の成長無し

 このお盆休みは様々な事を考える機会だった。戦後64年が過ぎ、あの頃に比べれば現在、私たちを取り巻く苦しい環境も当時を生きた人達に言わせればまだ良いほうだと仰る。
 あの頃は生きることが精一杯だった。
 昨日も久しぶりに親、兄弟が集まり食卓を囲んだが、両親からはこれまで聞いたことが無い戦中、戦後の話を聞いた。
 お米はもちろんのこと、お砂糖も配給制だったこと。そのお砂糖に重曹を混ぜてカルメラ焼きをつくったこと。ランドセルが無くてお古をもらって、兄弟が大切にそれを使ったこと。ランドセルの肩紐はいらなくなった消防用のホースで出来ていたこと。毎日食べることにやっとだったこと。『それを思うと何でも出来るよ』という言葉が心に残った。
 会社の中でもコンピューターが仕事の効率を飛躍的に向上させてくれる。よく考えられた仕組みにより、企業を円滑に運営することが出来るようになった。
 しかし、これを動かすのは最後は『人』だ。すぐれた仕組みを導入しても、人の成長無くして企業の成長は無い。その根幹は『豊かな人間性』である。
 私たちの企業の社是には『豊かな人間性』という言葉が刻まれている。これは特別な事ではなく、企業活動を越え、毎日の生活の中で当たり前に行われることである。
 『豊かな人間性』には様々な表現があるだろうが、ひとことで言えば『思いやり』に他ならない。ちょっと察する気持ちが人間関係を豊かにする。
 人の成長とは『スキル』が向上することも指すが、『人間性の成長』がその根幹にあることは間違いの無い事実である。
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