長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

先人の勇気

 今では当たり前になっていることや、当然のように行なわれていることの中には、当時『それ』を実現する為に一方ならぬご苦労をされた先人がいらっしゃる。
 例えば、今では子どもたちによる『こども梯子のぼり』が百万石行列や様々なイベントで見ることが出来るようになり、金沢では当たり前の風景に成りつつある。
 そして、加賀鳶の梯子のぼりの伝統を継承する為に、さらに未来の分団員の育成の為に無くてはならない存在となっている。
 しかし、こども梯子のぼりが誕生するまでには様々な困難が待ち構えていたことを知る人は少ない。当時はこどもが加賀鳶の梯子のぼりをするなど、とんでもないという意見が大半だった。
 そんな時、当時の金澤市第二消防団森山分団の細川分団長は子どもたちに加賀鳶の伝統、文化を継承することの大切さを説き、自ら子どもたちに梯子のぼりを教えられた。
 週に一度、子どもたちは楽しみに消防団小屋の3階に設けられた、梯子のぼりの練習場に通い、めきめきと上達した。少しずつ理解者が増え、今では金澤市消防団が金澤こども梯子のぼり教室を開くまでになった。
 この様に、今では当たり前になっている事も当時は困難の中にあった例は沢山ある。そこには先人の勇気とそれを成し遂げようとする、使命感と気概があったことを忘れてはならない。
にほんブログ村 経営ブログ オーナー社長へ 人気ブログランキングへ