察する
『現状認識』は問題解決を図る時に先ず行なうことである。『現状認識』はどこまで掘り下げて行なうかが問題解決能力に係わってくる。
表面上を舐めた様な認識を行なっても、『真の問題』にたどり着いてい無ければ『真の解決』を図ることは出来ない。
庭師は木の全体を見て、枝葉の剪定を行なう。枝葉の一部だけを見て剪定しても価値ある美しい姿には成らない。
すなわち、全体を視わたすことが出来る視点が大切なのである。
先日、マネージャークラスとミーティングを行なっていた時、ある事業の粗利益率が低下してきているという報告を受けた。
『何故そうなったのか』と尋ねると、お客様からの値下げの要求が厳しく、それに応じてしまったということだった。お客様からの値下げの要求が厳しいことが粗利益率低下の問題点だとすれば問題解決は難しい。
もう一歩踏み込んで、何故値下げの要求が厳しいのかその背景を『察する』ことが必要だ。付加価値が高く重要度が高いものは、そう簡単には値下げの要求はされないものだ。
粗利益率の低下の原因は付加価値の高いサービスやその商品の価値観がお客様にとって低いのではないかと考えた。
本来ならば消防法に則り設置され、お客さまの生命財産を守るものであるという認識がしっかりと伝わっていばそう簡単に値下げの要求はされない。
そこにはサービスだけが前面に出て、もっと大切な価値感がつたわっていない。粗利益率の低下を嘆く前に先ずは自分自身の行動を原因自分論で見直して視て欲しい。
原因を内なるものとした時、必ず視えてくるものがあるはずだ。
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