長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

ならぬ事はならぬ

 一、年長者の言ふことには背いてはなりませぬ。
 一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ。
 一、虚言(ウソ)を言ふ事はなりませぬ。
 一、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ。
 一、弱いものをいじめてはなりませぬ。
 一、戸外でモノを食べてはなりませぬ。
 一、戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ。
 ならぬ事はならぬものです。
 これは会津武士のこどもが六歳になった時に唱和させられた「什」の誓いである。中には現在の価値観に会わないものもあるが、その殆どが現在でも通用する不変の倫理観であると思う。
 この中で『ならぬ事はならぬものです』という言葉はとても大切な事だと私は思っている。特に子どもたちが問題行動を起こした時、『何故そうなったのか』を言い訳する光景を見ることは良くある事だ。
 その理由は一部分をつまんで見ればもっともらしいが、だからといって理由にならない。『いけない事はどのような理由があれ、いけない』という倫理観をしっかりと伝えなければ、『いけないことも理由によっては良い』、と勘違いしてしまう事になりかねない。
 この人としての基本は社会に出た時、価値判断の下になる。今、この倫理観が失われつつあり、『理屈が通れば・・、人に見つからなければ・・、法的に問題がなければ・・』という勘違いをまねく。子どものころに学ばなくてはならないものは、勉学だけではなく正しい価値観、倫理観である。
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