長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

お気に入り【その20】グローブトロッター


 どこを取っても、レトロで『リモア』や『ゼロハリバートン』に比べるべくも無いが、何故か一目惚れしてしまい以前に買い求めた。
 素材も『リモア』や『ゼロハリバートン』のようにポリカーボネイト、軽合金ではなく、バルカンファイバーという、紙を何層にも重ねて樹脂でコーティングをした正真正銘『紙』で出来ている。
 『ゼロハリバートン』はケースを空けるときに『シュッ』と音がするほど気密性が良いが、グローブトロッターはスカスカである。立てつけも決して良いとは言えない。
 でも、何故か心引かれるトロリーケースだ。ともかく内部がスクエアーで非常に効率よく荷物が収まるのだ。また、ハンドルがケースの外についているので荷室に干渉しない。
 『リモア』や『ゼロハリバートン』はハンドルが荷室の中に収まる構造なので、外観ほど荷物が入らない。考えてみれば荷物を効率良く運ぶというトロリーケースの基本をしっかりと押さえているから使いやすいのだと思う。
 工業製品の中には、差別化を図るあまり、目的を見失ってしまっているのでは、と思うものを見かけることがある。
 大切な事はこの製品は何をするものなのか、何を工夫すればその製品の目的をさらに洗練させることが出来るかを追求することが大切なのだと思う。
 そんな視点から見ると荷物を効率よく運ぶという、トロリーケースの目的がしっかりしているからこそ、心惹かれるのかもしれない。
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