長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

目的がどこにあるか見極める

 事業や仕組みを実行する際に最も大切なことは、その目的はどこにあり、そして、どうすれば最大の効果を上げられるかを考えることである。
 これが枝葉を議論し始めると、どんどん迷路に迷い込み、最後はメンツや全く目的や効果を無視した結論に至ることが少なくない。
 例えば『表彰』という事業を例に挙げてみよう。労をねぎらい公に彰することが表彰の意義であるが、賢者はそこだけを見てはいない。
 表彰とは、表彰することによりモチベーションを高め、更なる活躍を後押しすることがその効果であり、背景を十分に理解することで表彰の効果をさらに高めることが出来る。
 しかし、選考基準等にはまり込むと、効果を全く考えずに、選考すること『ありき』で、物事を進めてしまうことがある。
 さらに『選考をしっかりとした基準でやっているのか』と問われると、もともと定性的な情報を無理やり定量化し、説明責任を果すこと『ありき』でまた問題の上塗りをしてしまう。
 最も大きな問題は、問題を問題として認識していないことである。上部から求められた事を部分的に捉え、答えることが使命ではなく、いかに目的の効果を高め、次に繋がるよう行動するかが大切なのである。
 これを大局観という。枝葉の議論や理屈をこねくり回すことは賢者のすることではなく、小人の行うことである。『燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや』ではいけない。
 私たちはこの誤ったロジックにはまり込みやすい。十分に注意が必要である。
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