長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

どの地域でも子育ての基本は同じ

 今日は中能登教育事務所館内の御祖(みおや)小学校において石川県PTA連合研究指定発表会が開催され参加をした。
 御祖小学校育成会の浜田会長さんは資料の中で『家庭、学校そして地域といった子育ての現場で、一見良い子で元気に、素直に育ったように見える子がちょっとした困難に耐えられず、すぐ泣き言を言ったり逃げ出したり、それで困難が回避されないと、いわゆるキレると言う状態になって、感情や行動を爆発させる子どもが増えています。』
 『今は物資が豊かで快適な環境に恵まれ過ぎています。また、過保護な親が先回りをして行く手をふさぐ困難を取り除いてしまいます。実際、世の中は思い通りにならないことの連続です。子どもたちにはあえて辛い状況に身を置くように仕向け、困難を乗り越える経験をさせる事が必要です』と話されている。

 まさしく同感であり、中能登町のように昔の原風景が色濃く残り、地域の繋がりが深く、地域全体で子どもを育てると言った、素晴らしい環境にあってもこのような事を感じていらっしゃることに、地域は変わっても直面する問題は同じではないかと改めて思った。
 研究発表会では学校、家庭、地域の繋がりが非常に強固であり、それが御祖地域の素晴らしさであることを認識させられた。素晴らしい地域である。
 また、中能登町教育委員会の池島教育長さんもご多忙にもかかわらず、最初から最後まで熱心に発表をお聞きになられ、現場を知ることが正しい政策を打つための、大切な情報であることを示しておられると思う。
 
 『現場・現実・現物』の三現主義はどの世界でもリーダーの基本であり、一部の情報だけで判断してしまうことが、如何にピントがずれた方向に走る可能性があるかを理解しなくてはならない。
 その後の講演会では旧田鶴浜町教育長をお努めになられた、福田教導先生から『人として生きる』と題して講演をされた。
 その中で、福田先生は実際に縄を大人と子どもの関係に例え、実際に縄を編んで見せてくれた。
 『縄は右手と左手に同じ量を持たないと縄にならない。大人が子どもと同じ目線で接する事が大切』『縄は柔らかくなくては綯えない。両方が心を開いて接する事が大切』『縄は同じ方向に回らないと綯えない。一緒に努力していく事が大切』そして『縄は途中で継いで行かないと長くならない。適当な時期で世代交代をし未来を託すことが大切』と語られたことが心に深く残った。

 研究発表会は十六時半には終わり、家路についたが途中とてもきれいな夕日が秋を思わせ、印象的だった。
 皆さん本当にお疲れ様でした。
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