ハッキリと言う
皆さんは遠まわしに言葉をかけて、相手が勘違いしてしまったという経験が一度や二度はあると思う。
しかし、この曖昧さが人命につながることもあるのだ。東京で友人の運転する車に同乗していた時の事だ。
友人が『今日は疲れたな』といいながら交差点で右折しようとしていた。私は左から走ってくる車を確認していたのだが、彼はそのままゆっくりと交差点に進入していくので『大丈夫?』と声をかけると、彼は『ああ、大丈夫だよ』と言って、もう少しで左から走ってきた車と衝突するところだった。
その時、『大丈夫?』と言ったのに、と言うと彼は『疲れた』と言うことに対して『大丈夫』と言われたと勘違いしたのだ。
この時、私が『左から車が来ているけど大丈夫』とハッキリ言えばこんなことにはならなかったと思う。
その時は事故には至らなかったが、ひとつ間違えば大事故に繋がっていたかもしれない。
こんな曖昧なことが仕事上でもないだろうか。特に上下関係が強いときなど、なるべく遠まわしに伝えたばかりに勘違いをされて、後々問題が大きくなってしまうことが少なくない。
先日、紹介した『ジャンボ機長の状況判断術』の中でも曖昧な言い方をした、管制塔からの言葉を機長が勘違いし、人命が失われる大惨事に繋がった事故があったと記されている。
今ではコミュニケーションを取る時にはハッキリと伝えることになっているそうだ。
何事もしっかりと伝えることが間違いの無いコミュニケーションの第一歩である。
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