長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

新幹線のカリスマ販売員

 先日、出張先で東京営業所所長と車中で『仕事は何事も工夫が大切ですね』という話をしていると、『実は先日レストランエンタープライズの斉藤泉さんという山形新幹線の社内販売員の講演会に行ってきたんですよ』と仰る。
 社内販売員の講演???と思ったのだが、次の言葉に驚いてしまった。『斉藤泉さんは普通の販売員が一日7〜8万円の売り上げに対して、彼女は30万円もの売り上げを上げるんですよ』
 新幹線の販売と言えばマーケットは新幹線に乗車するお客様で7両編成の山形新幹線の定員は399名である。ということは満席で片道399名、往復798名のマーケットと言える。
 与えられた販売物を販売台車に載せるのは自分で決めるのだが、基本的に全ての販売員が同じ条件である。とすれば何がこの驚異的な販売量の違いになるのだろうか。
 東京営業所の所長は『普通、外が雪景色なら他の販売員は暖かい飲み物を台車に載せるそうですが彼女は空調が利いた暖かい社内で雪を見ながらアイスクリームを薦めるめるんです』あの狭い車内でお客様に喜んでいただけるような接客、販売を工夫している彼女の努力に感動したと言っていた。
 さらにひとつ付け加えるのなら彼女は正社員ではなくアルバイトで給料も歩合制ではなく、どれだけ売り上げようとその額は変わらないそうである。
 そこに彼女のお客様に対する心の優しさと、思いやりを痛いほど感じるのは私だけだろうか。業績が良くないのは経済が落ち込んでいるからだと原因他人論にして嘆くまえに、どんな工夫と努力をしたのかを今一度皆で考えてみよう。
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