長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

JALの再建

 一昨日に引き続き、今日も東京へ出張である。お客様へご心配をお掛けしたことに対して、お詫びとご説明に伺うためである。
 良いことに対してはそう急ぐことは無いが、悪いことに対してはレスポンス良く対応することが大切であり、それがお客様の信頼を得ることにつながると私たちは考えている。
 しかし、往々にして一部の担当者はこのように重要な事を軽視してしまう事が少なくなく、そのほとんどが事態を軽く考えていることが多い。
 対応に仕方によっては後々重大な結果を招くことになりかねない。担当部署のリーダーは事の重大性を察知する能力が必要である。

 今日は何時ものようにJALの航空機を使用したが、機内アナウンスで『JALは現在皆様にご心配をお掛けしておりますが全社一丸となって・・・』と乗客に向けアナウンスされていたが、『全社一丸となって・・』という言葉に少々違和感を感じたのは私だけではないだろう。
 現在、JALの再建は専門家チームにより検討されてきた。その中でJALの抱える膨大な企業年金について、減額を含め検討が必要と答申されたようだが、三つある労働組合の強力な抵抗が行く手を阻んでいる様に報道されていた。
 公的資金の注入はまだ決定事項ではないようだが、仮にこれが実行されるとすれば、JALの再建の為に社員全員が我慢をすると言う姿勢が大切だろうし、公的資金企業年金の穴埋めに使われることはあってはならない。
 そういう意味では以前同じような状況に置かれたANAはそれこそ『全社一丸』で危機を乗り切ろうと努力してきたことは明白であり、JALが最後は政府の支援を受けて何とかなると、もし思っているなら大きな間違いである。
 自分たちのことだけを考えるのではなく、今こそ本当の意味で『全社一丸』となる必要があるのではないだろうか。
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