長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

古いものと新しいものの融合


 石川県消防設備協会の視察も二日目である。今日は移動の途中で関門海峡の手前に位置する門司港レトロ地区に立ち寄る。
 門司港レトロ地区は大正ロマンと平成の近代的な建造物が融合している。門司港は明治二十二年に開港し、北九州の大陸貿易の基地となった。
 最盛期には一ヶ月に200隻もの外航客船が入港し、年間600万人もの乗降客がいたと言う。
 左の写真の奥の高層建築物は建築家黒川紀章氏が設計した、『レトロマイハート』で、その手前にあるのが明治三十五年に帝政ロシアが中国に建てた東清鉄道オフィスを移築したものである。

 門司港に隣接する現JR門司港駅は大正三年に建設され、九州で最も古い木造建築の駅舎で、駅としては日本で唯一重要文化財に指定されている。
 内部は昔そのもので、中に入るととても懐かしい感じがした。良く考えてみると、昔の金沢駅にとても似ていると感じた。
 構内に、JRと書かれたとても古い消防車(BS−1型)を発見。思わず近寄って、まじまじと見てしまった。(旧森田ポンプ製だった・・)
 この消防車にはナンバーがつけられているので、多分現役として使用することが出来るのだろうが、整備もされていないようだ。一台御寄贈申し上げようか・・・

 この様に、江戸時代の古さではなく日本が近代化していく課程の『古さ』も今見ると、懐かしさの中に新鮮さを感じる。
 金沢のまちづくりも、古いものと新しいものが融合しており、そのまちづくりの手法がミシュランガイドの二つ星につながったのだろうか。
 世の中には変えていかなくてはならないものと、変えてはならないものが存在する。会社でいえば変えてはならないもののひとつが創業の理念であり、変えていかなくてはならないものが、世の中の要求に合った技術や経営の手法と言えるだろう。
 特に創業の理念は私たちに正しい道を示してくれる。これらが上手く融合してはじめて大きな付加価値を生むと思うのである。
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