長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

つながらなかった襷

 新年の2日、3日と言えば箱根駅伝である。今年で86回を数え、毎年お正月には楽しみにしている。
 往路一位の東洋大学がスタートをきり、箱根の山を下っていく、中継されている場面を見ていると、昨年箱根を訪ねたとき見た、見覚えがある場所がいくつかあった。
 選手の快走を見ていると、ウズウズしてきたので走る準備をしてランニングに出掛ける。外はかなり雪が降っていたが、顔に触れる冷たい雪が心地よい。今回はランニングシューズを履いて出掛けたので、足がびしょびしょになってしまった。
 箱根を颯爽と走る、選手の足元にも及ばないが、楽しく走ることが出来た。
 箱根駅伝は、と言うと鶴見中継所では亜細亜大学が60秒程時間が足りず、襷をつなぐ事が出来なかった。駅伝は選手一人ひとりの汗がしみ込んだ襷をつないで行くのが、醍醐味であり、そこにチームとしての連帯感が生まれる。
 そう思えばとても残念な事だが、亜細亜大学の船村選手の最後まで諦めない走りには、とても感動した。多分、本人も最後は襷をつなげない事は分かっていたに違いない。
 しかし、これまでつないで来た8人の汗がしみ込んだ襷の重さを最後まで感じていたのだと思う。人はダメだと分かっていても、挑戦しなくてはならない事がある。
 その最後の最後に人の価値が見えるものだ。野球で言えば凡打を打って、アウトになると分かっていても、最後まで全力でファーストベースを駆け抜けることができる選手でありたいと、私たちは思うのである。
 奇跡とはその様な状況に置かれた人のみが経験できる特別な事なのかもしれない。
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