長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

部分最適と全体最適

 『木を見て森を見ず』という言葉はエンジニアリングの世界では良く使われる言葉のひとつである。
 例えば私たちの世界では生産性を上げる為に、『つくり易さ』を第一義に目指すと、『使いやすさ』『安全性』が犠牲になっていることに気づかない時がある。
 その根っこは、この車両は『どんな使われ方をするのか』という現場感覚が欠落していると発生しやすい。
 生産性を『部分最適』出来たが、消防車の全体の機能が低下してしまったのではお話にならない。
 消防車とは、どうあるべきか、という視点で設計されることが『全体最適』に繋がる。しかし、どうあるべきかを追求しすぎ、『生産性』や『コスト』に悪影響を及ぼすようでは、これもまた良しとしない。
 一番良いのは『部分最適』を積み上げて『全体最適』が実現できることである。言い換えれば『木を見て森も見る』ということだろうか。
 他の部門でも『全体最適』を目指して欲しいが、部門間が絶妙な関係を保ち『部分最適』が高い次元でバランスして欲しいと思う。
 この様な例えが正しいかどうか分からないが、『オーケストラアンサンブル金沢』の様に、非常に高い技術を持った演奏者が最大の力を出し切り、素晴らしい演奏を行なうことに近いのではないだろうか。
 しかし、その為には、優秀な指揮者が必須なのである。考えて見れば最後は原因自分論に繋がるのである。・・・
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