長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

大きな視点で

 金沢市は中国の大連と姉妹都市の関係を結んでおり、学校の先生方も、お互いに行き来しているようである。最初は石原前教育長が大連の学校へ、何人かの先生と視察に行かれたようだ。
 その時のビデオを拝見させていただいた事があるが、その内容は衝撃的なものだった。ある小学校での英語の授業の一場面だったが、全べて英語で行われていた。
 ともかく驚いたのは子ども達の積極性である。当然視察をする先はレベルの高い学校が選ばれたのだろうが、それでも事実このレベルのクラスが実在する事は事実だ。
 数年前に大連の先生方が日本の教育を学びたいと金沢に来られた。現在、使われている日本の教科書が何冊かおかれていたのをご覧になり、こう言われたそうである。『日本の教科書は紙の質も良いし、とても見やすいですね。特に月ごとに教科書が分かれているのですね』と仰ったそうである。
 実際、日本の教科書は月ごとに別れてはいない。中国の先生方は教科書が薄かったので勘違いしたのである。中国では現在、明確な教育戦略を掲げ国を挙げて教育に取り組んでいる。
 学ぶ量は半端ではない。特に、1人っ子政策による、弊害をなくする為に、中学、高校のうちにアメリカやイギリスの全寮制の学校に子ども達を国費で留学させていると聞く。
 同じ釜の飯を食べるということは、クラスメートとの『絆』がより強くなることを示している。これは将来の外交まで見据えてのことだそうだ。
 非常に大きな視点で教育を捕らえ、それを物凄いスピードで実行している、中国にこのままでは日本は勝てない。将来の日本の行く末は教育にかかっていると言っても過言ではない。
 もっと大きな視点で教育を捉えていく必要があると考えているのは私だけではないだろう。
 会社も然り、目先に捉われていては、会社の行くべき方向を見失うことになる。理念は全てに優先され、それと同時に利益は社員の生活に安定をもたらし、税金という形で国力となり社会に貢献するのである。
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