長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

加賀屋のこころ

 先日、書店で一冊の本が目にとまった。『加賀屋のこころ』と書かれたその本を手にとって2〜3ページ目を通すと吸い込まれる様な感覚を覚えた。
 以前に『加賀屋の流儀』という本を読んだとき、目頭が熱くなったことを思い出す。今でも、会社の私の部屋の手の届くところにその本は置いてあり、何度も読み返した。
 加賀屋はプロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で、30年連続総合一位という、前人未到の偉業を達成している。その源は『人』であることは、この本を読めば直ぐに、理解できる。
 『企業は人なり』という言葉は経営者ならば耳にしたことがあるだろう。社員を大切にする気持ちが社員の安心感を高め、仕事に対するモチベーションを高める。しかし、それを知ってはいるが実践しているかと言えば、私は自信が無い。
 昨今では、人を軽んじる傾向が強くなってきていることは間違いの無いことだ。企業の固定費の調整弁として非正規雇用の従業員を登用し、業績が悪化すれば、それを調整弁として雇い止めを行う。
 確かに、理論としては正しいが、あまりにも人を道具として捉え得すぎてはいないだろうか。この本を読んでいると強く思うのである。サービス業と私たちの様な製造業とでは業態は当然違うが、人を大切にするということは普遍の価値観であるはずだ。
 人を大切にするという事を深く一考する機会をこの本は与えてくれる。

加賀屋のこころ

加賀屋のこころ

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