長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

仕事に懸ける情熱

 先日、書店で買い求めた山崎豊子著の『不毛地帯』5巻を空港の待合室や電車の移動中に一気に読んでしまった。『不毛地帯』は現在フジテレビ系列で放送されており、最近のドラマの中でも本当に面白いもののひとつだと思う。
 しかし、聞く所によると、視聴率があまり取れないらしい。最近、どこの番組を見ても全部同じに見えてしまうお笑いの番組などより余程面白いと思うのだが。
 物語の中で近畿商事の壱岐正は総合商社として初めて石油開発に挑戦するのだが、様々な困難と駆け引きの中で日本の石油公社とのジョイントベンチャーから離脱し、アメリカのインデペンデント系のオリオンオイルと提携を結び、イランのサルベスタン鉱区の国際入札に参加する。
 この時様々なコネクションを使いオリオンオイルの会長と交渉する場面で、『何故、経験も無い商社が石油開発をするのか?そして何故、我々と取引をしたいのか』との問いに壱岐は『かつて日本が武力で得ようとした石油を日本の将来のために平和な形で得たい。日本の国益の為にどうしてもオリオンと組みたい』と情熱を傾けて話すシーンはとても感動的だ。
 この本を読んでいると、終戦後日本の発展に心血を傾けて努力してきた日本人の凄さを感じることが出来る。不可能を可能にしてきたのは何としてもやって見せるという、情熱だったに違いない。
 景気が悪いから・・政治が悪いから・・と環境のせいにしていたのでは、日本の経済は浮かび上がれない。多分これまでの延長線上には答えはないと思っている。今こそ違う視点から考え、知恵を出し、工夫をして自ら乗り越えて行かなくてはならない。
 社員の皆さんは本当に今、がんばってくれている。努力すれば結果は残る。一緒にがんばっていこう。
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