長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

電子媒体は紙を越えるか

 今日は東京からの帰りの機内でふと顔を上げると、前の席に福光屋の福光社長にお会いした。『今日は本当に暖かいですね』と声をかけて頂き、シートに座って、本を読んでいると『これはこれは』との声に顔を上げるとEPMの北川社長だった。皆さんお仕事で東京へ行っておられたようだが、席が三人とも隣、前の席なのは何か変な感じだった。
 さて、機内で今日の日経新聞を読んでいると、2009年12月25日に『米アマゾン・ドット・コム』は電子書籍端末の『キンドル』向けの電子本の販売部数が初めて『紙の本』を上回った、と書かれていた。
 確かに今回の出張でも電車の中で電子媒体で本を読んでいる風の人たちをちらほら目にする。私はどちらかと言えば『紙の本』でないと、何だか読んだ気がしない。読み慣れていないというのもあるのだろうが、あまり気が進まない。
 また、電子媒体はそこに本があるようで、実態はないのである。特に電子媒体はこれから五十年、百年と保存が利くのだろうか。多分、一度読んだ本は読まないから、ということもあるのだろうが、保存という観点から見ても不安要素があると思う。
 和紙に墨で書いた文章は千年持つそうである。今私たちが目にしている本が全て電子化されたとすれば何百年か後にそれを見ることは多分出来ないだろう。
 古いと言われるかも知れないが、記録を保存するという意味で言えば、『和紙に、墨に勝るものなし』ではないだろうか。
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