敗北を認める勇気、次に繋がる銀メダル

　『トリプルアクセルを二回飛べたことは良かったですが、その他は満足していません』試合直後の浅田真央選手の言葉だ。
　敗北した時、『自分では満足です』『やれることはやりました』という言葉ではなく、敗北を認め、一切の言い訳をしない浅田真央選手の姿勢は本当に素晴らしかった。
　今回のオリンピックで浅田真央選手はその他の誰もが成し得ない、トリプルアクセルを二回演技の中に入れた。また、浅田選手の見かけの可愛らしさとは反対の重厚な曲を選らび、新しい浅田真央に挑んだ。
　浅田選手は金メダルを取るという要素だけではなく、演技中に最高レベルの技を入れ、自分自身の成長に挑戦したプログラムだったように思う。将来に向けて後々この差は大きく出てくることは間違いない。
　今回のことは浅田選手の幅を広げ、大きく成長させた。この部分を見ればキム・ヨナ選手の遥か先行っている。即ち将来の成長に大きな差になって表れるだろう。
　この銀メダルは次に繋がる大金星だった。浅田真央選手良くやった。あなたは誰も成し得ないことをオリンピックの舞台で成し遂げたのだ。
　胸を張って日本に帰ってきて欲しい。