これからが工夫のしどころ
今期の製造能力は約30%程向上を果たすことが出来た。結果を聞けば『躍進しましたね』となるところだが、実際は当たり前の事が少しできる様になってきた事の結果だ。当然社員の皆さんの努力無しでは実現できなかったことは事実である。
しかし、私たちは製造業として、当然やらなくてはならない事ができていなかった部分が少なくなかった。これまではトラブルを抱えながらも、それで回っていたのでそこに気づかなかった、と言った方が正しいと思う。
当然受注量が増加すると、問題が表面化してくる。その問題のほとんどが、当たり前に物事を進めておけば防ぐことが出来たことだ。
整理整頓、報告・連絡・相談、次工程を気に掛けて行動する、声を掛け合う、確認する等、この何れも特別なことではない事にお気づきだろう。
これが、少し改善された事と、今までできないと思っていたことに挑戦したこと、そして、その下で社員の皆さんの努力が30%の製造能力向上を果たした要因だ。
本当の工夫はこれからである。現場の製造メンバーにかかる、負担を軽減する為にはどうすればよいのか、また、工程の全体を見直すことで、どこに問題点が潜んでいるか、目的を達成する為にはどうすれば良いのかを考えなくてはならない。
ただし、『人の命を救う為に自分の命を懸ける人の為に』専用設計車両を製造するという価値観は不変であることが前提であり、それ無くして、私たちの存在価値は無いのである。