長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

おもてなしの心

 今日、偶然まわしたテレビのチャンネルで『加賀屋、おもてなしの心』という番組に目が留まった。加賀屋についての本は二冊ほど読ませて頂いたが、加賀屋がプロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で、30年連続総合一位という、前人未到の偉業を達成している意味が理解できる。
 大女将の小田真弓さんはお客様のお部屋に挨拶に伺い、口上を述べた後、さりげない会話から、お客様がどの様な目的で、加賀屋に来たのかを探り当てる。そして、それが分かると直ぐに、客室係りに様々な指示を飛ばす。
 その対応のスピードが凄いと思う。テレビでは静岡からのお客様が娘の就職祝いに加賀屋に来たことを知ると、即座に心ばかりの品と料理を用意していた。そのお客様は感激のあまり涙ぐんでいた。
 会話の中からお客様の情報を読み取ることはどの様な営業でも同じだ。そして、最後は人と人との繋がりが不可能を可能にして行く。業種は違うが学ぶべき点は山のようにある。
 加賀屋では『できません』や『ありません』を決して言わないと言う。これは私たちのナガノイズムにも通じるものだが、『できません』『ありません』を徹底している加賀屋とそれが完全に出来ていない私たちの差はどこにあるのだろう。
 真剣に学びたいものである。
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