長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

健全な組織は価値観の経営を目指す

 先日、リコーが主催した講演会にお誘い頂いた。講演会には取締役クラスしか参加できないとの事で弊社の担当者は参加できなかったので、急遽、担当役員が出掛けていった。
 帰ってくると、とても素晴らしい話だったと言うことだったので、『何がそんなに良かったの、話の内容をかいつまんで教えて』と言うと、内容を話してくれた。
 かいつまんで、聞いただけなのだが、自分自身のツボにはまったと思った。一緒に頂いてきたリコーの社長が書かれた本を無理やり『先に読ませて欲しい』と取り上げて読み始めると、日頃、自分自身が考えていること、そして現在直面していることが整理して書かれていたので思わず読み入ってしまった。
 目から鱗が落ちた。分かっているつもりだった事が、分かっていなかった。中でも『決算書に載らない資産』という言葉が深く心に残った。
 P/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)とは違う資産。お客様、社員、企業風土など数字には表れないけれど、大切なもので、その資産を増やすことが結果として、良いB/Sに繋がるのではないか。
 この考え方は教育にも言えるのではないだろうか。成績等、数字に表れるものばかりに価値観を求めて来たのではないだろうか。目に見えない大切な、木で言えば根っこを育てる教育を置き去りにした感がある。
 根っこは目には見えないけれど、地中に大きく張り巡らされ、目に見える幹や枝を支え、果実を実らせる。良い果実を実らせる為には、大きく張った強い根っこが必要だ。
 私たちの企業が世の中の役に立ち、お客様から必要とされる企業になるには目に見えない強い根っこが必要なのである。それがP/L、B/Sに表れない資産を増やすことで実現できると思った。この本は今起こっている世の中の現象にヒントを与えてくれるお勧めの一冊である。

健全な組織は価値観の経営を目指す ~共感を呼ぶ情報発信力が顧客を創造する~

健全な組織は価値観の経営を目指す ~共感を呼ぶ情報発信力が顧客を創造する~

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