長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

仕事に合わせる

 私は新入社員の頃、生産技術として製造ラインの自動化に携わっていた。元々、技術職として入社したので、仕事は本当に面白かった事を覚えている。
 様々なアイディアをかたちに出来る事は、やりがいのある仕事と感じていたのである。毎日、会社に行くのが待ちどうしかったし、寝るときも浮かんだアイディアを直ぐに書き止められるよう、メモ帳を枕元に置いていた程である。
 しかし、あるとき突然、本社の営業職への転属を指示された。技術職にはプライドを持っていたので、営業職への転属は自分のプライドが傷ついた。そして、この仕事は自分には合わないと思っていた。
 ある時、上司に営業職は自分には合わないかも知れないと、言うと彼は『自分に合った仕事などない。自分が仕事に合わせることが大切だ』と言われてはたと気づいたのである。
 昨今、新入社員の早期離職が問題視されている。その理由の殆どが『仕事が自分に合わない、思っていた仕事と違う、給料が安い、職場の雰囲気が合わない』等殆どがいい訳である。
 仕事が自分に向いているかどうかなど、一年足らず働いたところで分かるはずがない。最低でも3年、一生懸命仕事すれば次が見えてくるものだ。今、登っている山の頂に立ったとき、初めて次の山が見えてくる。
 自分自身が成功する為のプロセスに神様は多くの試練を与え、その本気度を試す。全ては自らが成長する為の機会である。上司からかけて貰ったひとこと『仕事を自分に合わせるのだ』という言葉が気付きを与えてくれた。
 私はそんな気付きを与えることが出来る人でありたいと思うのである。
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