『権限委譲』と『責任放棄』
『権限委譲』という言葉は組織を拡大する場合や人を育てる場合に使われることが多い。しかし、『権限委譲』を勘違いをしているマネージャーが少なくないように思う。
『権限委譲』は事業などにかかわる意思決定権やそれに関わる責任を任せるだけでなく、部下が事業を遂行することができるように状況を把握し、必要な応援をし、自立できるようにすることをいう。
私たちの周りではたまにこんな言葉が飛び交う事がある。『それに関しては任せてあったのですが・・』
この言葉の陰に何があるというかと言えば、言いぱなしで進行状況等の報告も受けず、できていない事を部下の責任にしてしまっている現状がある。
先ずは部下との信頼関係の中で報告することの大切さを理解させ、常に現状報告、困った時の相談ができる体制を作り上げていくことを目指してほしい。
また、マネージャーは常に現場へ下りて行く事で報告との温度差を把握しておくことが大切である。問題点は現場に答えが落ちている事が少なくないのである。
実行しなくてはならない事は『何としてもやるのだ』という気持ちをマネージャーが持たない限り、現場に伝わるはずがない事を理解して欲しい。