長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

もっと大きな視点で教育を捉える

 中国の大連市では小学校で英語の授業が行われている。日本でも特区制度を用いて小学生から英語教育を行っている自治体もある。金沢市もその中のひとつで、小学校から英語教育が行われている。
 金沢市と大連市は姉妹都市の提携を結んでおり、お互いに先生の交流も行われているようである。中国では中学、高校から優秀な人材をアメリカやヨーロッパの寄宿舎の制度を持つ学校へ送り込んでいる。
 このレベルの学校はアメリカやヨーロッパでも特に優秀な人材が集まってくる。そこへ、中国から優秀な人材を派遣し、同じ釜の飯を食べることで将来、彼らが社会に出て、要職に就いた時、ビジネスや外交がスムーズに行えるように国策として教育を行っているのである。
 教育は結果が出るまでとても長い時間を要する。10年、20年のスパンが必要なのだ。優秀な人材を育てる事は国力に大きな影響を及ぼす事は誰の目からも明らかだ。
 今から数年前、大連から金沢市に来られた先生が日本の教科書を指差し『素晴らしい教科書ですね。紙質も良いし写真もうまく使ってある。特に毎月ごとに教科書があるのが良い』と言われたそうだ。『毎月教科書があるのではなくこれで一年間学ぶのです』と言うと『こんな薄い教科書で何を学ぶのか』と言われたそうだ。
 頭の柔らかい時期に勉強をして知識を得ずしていつ学ぶのだろうか。教育は国家百年の計である。もっと大きな視点で教育を捉えていただきたい。
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