長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

出来るか否かではない

 『変革は出来るか否かではなく、やらねばならない』セーレン川田社長の言葉だ。今日は所用でお休みを頂き、ふと点けたテレビ番組でこの言葉が耳に飛び込んできた。
 セーレンはご承知の方も多いと思うが、低迷する繊維産業の中でも飛びぬけて成長している業界の異端児だ。かつてのセーレンはその事業の殆どがアパレルメーカーからの下請けだった。大学を卒業し、セーレンに入社した川田氏は六ヶ月間の研修を終えてレポートにこう書いた『手だけあって頭の無い会社、最終製品を作らなければこの会社に将来は無い』この後、壮絶なサラリーマン生活を送るのだが、ここには記さない。
 川田氏は未来を予測するのではなく、未来を作り出しているように思う。そして、未来を作り出すためにやらねばならないと思いきや、大きな設備投資を惜しげもなく行う。彼はそれを『夢』だという。
 私たちは消防車のメーカーとして独立をしていると自負していたが、そうではなくある意味では国家の下請け産業なのかもしれない。消防業界は法に規制された中でこそ、その事業の価値を生み出しているように思えてならない。
 私たちの企業がこれからも必要とされ、消防車の製造という事業を発展的に継続する為には、本当の意味で自ら独立した事業が必要になってくる。私たちの企業も『変革は出来るか否かではなく、やらねばならない』事なのだ。
 私たちは見えるところまでは、出来る、出来ないの判断をするが、やらねばならない事でさらに先が見えないところをやりきる為には『判断』ではなく『決断』を要するのだ。
 変革には周りからは『ダメです、出来ません』という言葉が出される事は承知のうえだが、みんなが賛成することなど、すでに他の人間が誰か考えている。周りが反対しようとも、必要でやらなくてはならないことを実行するのが経営者の責任なのである。
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