長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

見えない部分を見よ

 製造現場は生き物である。昨日まで問題なく動いていても、今日もそうとは限らない。常に現場を観察し、早い時期に問題点を見つけ出すことが大切だ。
 その為には現場を『見る』ではなく『視る』事が大切だ。漠然と現場を『見て』いても問題の芽を察知することはできない。
 すなわち、問題点は目に見えるところには限りなく少なく、目に見えないところや、違うかたちでシグナルとして出ている事が多い。だからこそ見えない事を『視る』努力をする事が大切なのである。
 昨日、工場内を一周りすると最近では無かった事だが、ボルトやナットが片手一杯落ちていた。また、機械器具の周りが雑然としていた。
 『何かがおかしい・・』と感じ、マネージャーに『最近何かおかしい事は無いか』と尋ねると『無いと思います』という返事が返って来た。
 何故そう思うかと言えば、ボルトやナットが落ちている事実よりも、落ちている事を認識しながらそれを拾わない心に問題がある。そんな時は自分さえよければ、という信号が出ているのだ。
 機械器具の周りが雑然としているのも、次の人の為にきれいにしておく、という当たり前の事が出来なくなっている事が危険である。
 見えない部分を視ることによってハザードをキャッチし、早いうちに問題の芽を摘む事がマネージャーに求められるひとつの力である。
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