長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

チリ落盤事故に思う

『わたしたちは有名人でもなくタレントでもありません。わたしはマリオ・セプルベダ。鉱山労働者です。これからも鉱山で働き続けたいと思います』
 この言葉は今回チリの落盤事故で地下約700メートルに閉じ込められ、二番目に生還したマリオ・セブルベタ氏の言葉である。
 この救出劇は世界中に感動の渦を巻き起こし、チリ国民の高潔さを世界に示した。しかし、その反面マスコミをはじめとし、その周りは今回の救出劇をビジネスに繋げようと躍起になっている事も事実だ。
 今回、鉱山で壮絶な経験をした彼らは鉱山で働く事に誇りを持ち、そのリーダを心から信じ敬愛していたからこそ極限状態で秩序を維持できたのだと思う。
 そんな彼らを讃え誇りに思う事は素晴らしい事だ。しかし、彼らを利用する事は極力させて欲しいと思うのは私だけではないだろう。
 そんな中でマリオ・セブルベタ氏の言葉は私をホッとさせ、そして彼に心から尊敬の念を抱かせてくれた。自らの仕事に誇りある男の言葉だ。
 この言葉が全てを語ってくれている。彼らを静かに見守ってあげて欲しいと心から願いたい。
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