人生逆戻りツアー

　先日、本屋に立ち寄り最近ビジネス書ばかり読んでいるのでたまには小説でも読んでみるかと思い、小説のコーナーを眺めていると何処かで聞いたことがある表題の本を見つけた。
　手に取り中をぱらぱらと読んでみると面白そうだたので買い求め、夜ベットの中で一気に読んでしまった。とても深い内容だった。
　この物語はうだつの上がらないクロードという男が木に登って下りられなくなった子猫を助けようと木に登り、落ちてうっかりと死んでしまう事から始まる。
　天国に帰ったクロードは彼の人生を導いてくれていた三人の天使に再会する。そしてこの三人の天使はクロードが彼の夢を実現できるように人生の中で様々な機会を提供してくれていた事を知る。
　そして、その三人の天使と一緒に自分の六十四年の人生を回想する旅に出る。その中でクロードはこれまで自分の人生の中で起こった様々な事、全てに意味があり、その全てが、三人の天使がクロードの夢を実現させる為に機会を与えてくれていた事に気づく。
　妻との離婚も画家になる夢をもう一度思い起こさせる為の機会だった。湖のほとりで農夫が売りに来たにんじんは彼がそれを描く事で画家になるチャンスを秘めていた。
　でも、彼は全てのチャンスに気づく事はできなかった。・・・私たちは毎日様々な機会に巡り合っている。でもそれを機会と捉えられるかが問題なのだ。
　悪い事も実はそこには大きな意味が隠れている。『人生には無駄な事はひとつも無い』全てに意味がある。その意味を理解できるかが私たちの成長の鍵なのかも知れない。

人生逆戻りツアー