長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

お客様の利益を真剣に考える

 私が東京で働いていた頃、お昼休みになると生命保険のおばちゃんが良く職場にやって来た。そして、情報誌やキャンディ等ちょっとした物を配って行く。
 一週間に2〜3度はやって来て一生懸命保険の勧誘をするのである。当時はまだ独身で保険には全く興味が無かったが言われるがままに2〜3本保険に入っていたように思う。
 ある時、何時ものようにニコニコした笑顔が消え、悲壮感漂った雰囲気で『今月あと一本何とかしないと資格が下がってしまうから何とか助けて欲しい』と言われたのである。
 今から考えると、お客様の利益を真剣に考えて提案していたのではない。資格が下がる事を避けるために自らの利益を優先したのである。
 営業職である以上は必ずノルマがある。特に月末に近くなって予算が達成されていなければ、何とかしたいと誰でも思う。大切な事はその提案が本当にお客様の利益になるのかを常に考える事なのだ。
 もしかすると、その月の予算を達成する事は出来ないかも知れない。しかし、お客様からの信頼を得る事が後に実績に確実につながる。
 上手く行かない時は原点に戻る。すると進むべく道が見えてくるのである。
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