長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

挨拶・挨拶・挨拶

 今日出勤途中に車載テレビから就職率100%の工業高校の話題が流れてきた。現在の大学生でも就職の困難な現在にあって、10年以上その就職率を維持しているとの事だった。
 その工業高校は10年以前、非常に荒れた高校のひとつだったそうだ。そんな学校を再起させる為に徹底して行われたことがある。
 それは特別なことではなく挨拶をすることである。当時は殆ど挨拶らしい挨拶がなされていなかった。そんな状況を変えるべく先ず、先生が率先して大きな声で挨拶をすることから始まった。
 そして、生徒全員に挨拶の指導を行い少しずつ学校が変わって行ったそうである。今ではタクシーに乗ったお客様が学校に来ると道を歩いている生徒全員が立ち止まり、深々と一礼をするまでになった。
 そして、就職面接の準備もテクニカルなことではなく、挨拶をしっかりと指導しているのである。現在、企業では面接の際に見ているものは勉強がどれだけできるか、よりも良い生活習慣を持っているかを見ている。
 良い生活習慣とは挨拶ができる、ゴミが落ちていれば拾う、汚れていれば掃除をするなど特別なことではない。しかし、この基本土台ができて初めてスキルが生きてくるのである。
 私たちは常々『当たり前のことを当たり前以上の情熱をかけて行う』と言いながら70%程の力で毎日を過ごしていたのではないかと反省し、挨拶ほど簡単なことはないが、この簡単なことを続けることの難しさを痛感したのである。
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