奥能登へのご挨拶
朝、窓の外を見るときれいに晴れている。この所暖かい日が続いている。
いつもの年なら鉛色の空とつめたい雪や霙が降っていて気が滅入ってしまうのだが、ここまで天候が良いと仕事の効率も上がる。
今日は年末のご挨拶に奥能登を周る予定だ。
今年の五月から弊社の防災事業部長をお引き受け頂いた新事業部長にも同行してもらう。
何時もなら移動中の車の中は殆ど一人なので退屈な道中だが、今日はいろいろと会話をしながら奥能登に向かった。能登半島は本当に穏やかで冬の厳しい能登は何処へ行ってしまったのかと思う。
何時も新部長の話を聞いていて思う事は組織がチームとして稼動する為に必要なものはお互いの信頼関係にあることを気づかされる。
いくら仕組みを作ってもそれを運営するのは間違いなく人だ。人とひととの信頼関係が構築された時、始めて組織は強くなる。確かに仕組みだけでも組織は稼動するかもしれないがその様な組織はとても脆いものである。
途中、昼食を取る為、道路沿いのお店に入ると、入り口に大きな囲炉裏が置いてあり、火が燃えていた。何故かとても懐かしく感じた。年齢的には囲炉裏がある生活をした事はない筈なのだが何故だろう。日本人のDNAに何かが刻まれているのだろうか。
今日はとてもご縁を感じた一日だった。人の人生はその場面を懸命に生きている時はその意味を理解する事はなかなかできない。それが理解できるのは人生も終わりに近づいた時なのかも知れない。