やはり土壌にヒントがある
正月三が日も今日で終わりである。本当にあっという間の三が日だったが、日頃忙しくしているともう仕事がしたくてうずうずしてくる。私たちは四日までお休みを頂いているが、明日から仕事でも良いかと思う。
日頃、あまり休まないと休みの過ごし方が下手くそになったように思う。東京で仕事をしている時は遊びたくて休みが足りないと思ったものだが、これも歳をとったと言う事だろうか。
今日、私たちの会社で長年、専務取締役として会社を支えてくださった方が年始に来られた。今は毎日、農業に勤しんでおられ、時期になると収穫した野菜や果物を沢山持って来てくださる。
今日は久しぶりにいろいろなお話を聞かせていただいた。これまではほうれん草を植えても上手く収穫できなかったそうだ。しかし、この数年前から土壌を改良し自然の状態に戻す試みを始めたと仰っておられた。
すると、今では雑草を取る事もなく肥料も殆どやらずに苗を植えるだけで、なかなか収穫できなかったほうれん草もどんどん大きくなり、虫も殆どつかなくなったそうである。
そして、『土の力はすごいね』と仰られた言葉が心に残った。土壌の状態は目に見えないが、目に見えない部分を改善すれば目に見える部分が成長するのである。
私たちが取り組んできた土壌経営はやはり間違っていないと確信した。農業も企業も組織もその基礎となる部分を大切にする事で大きく成長するのだ。
土壌改良もまだまだ、始まったばかりだ。これから入社してくる新入社員の皆さんが私たちの組織の中で自然に正しく育つようになれば土壌改良は一応のゴールを見たと言えるのではないかと思うのである。