長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

マネージャーは良く観察せよ

 現場の工程が大きく遅れてから気が付くのでは遅すぎる。一週間の遅れは突然一週間遅れるわけではない。毎日、少しずつ遅れが生じ、それが積み重なって大きな遅れとなるのだ。
 こんな時、何処に問題があるのだろう。先ずひとつは何時までに何をなすかが明確に示されていない。現場のマネージャーが全体像を掴んでいない場合が多い。
 また、グループリーダーの工程管理のスパンが短い可能性がある。すなわち今日やることを、今日考えている場合があるのではないだろうか。
 一日は計画された工程の中にこそあるのだ。もっと大きく言えば計画された一ヶ月があるからこそ、その一日がある。全体像が掴めていないのにも拘らず、計画された一日を管理することはできない。
 マネージャーは全体像をしっかりとイメージし、現場を良く観察し指示を出して欲しい。現場を良く観るのだ。現場のグループリーダーと会話をし、しっかりと現状認識を行わなくてはならない。
 私が東京で営業職に従事していたとき、上司によく言われたものだ。『今日訪問するお客様を今日の朝決めている営業マンと、一ヶ月の数字から何をなすべきか考え、訪問先を段取りしている営業マンとでは数年で大きな開きになる。一生懸命努力しているのに結果の出ない営業マンは往々にして前者だ』
 当時はピンと来なかったが今は良く理解できる。今日の行動が一ヶ月の計画の一部である事を認識し、マネージャーは管理して欲しい。製造現場も営業現場もその視点から見れば、まったく同じなのである。
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