長野幸浩の日記『We Believe』

思いついたことを気楽に

十六年が過ぎ去った・・

 阪神大震災から今日で十六年の月日が過ぎた。昨年は機会を戴いて神戸の東遊園地で開催された式典に参加する事ができた。私は被災者ではないが、式典で目にしたものは強烈な記憶として心に刻まれた。
 昨年から私たちの企業に来られた防災事業部長は緊急援助隊石川県隊の副隊長として、神戸の震災現場へ出場した経験を持っておられる。
 機会がある事に当時のお話を聞くが、その体験は経験したもの以外には分からないものだ。
 それこそ戦場のような燃え盛る建物を横目で見ながら走らざるを得なかった事、倒壊した建物の至どころに救助要請が書かれたダンボールが置いてあった事、十数体の遺体と一名の生存者を救助した事、車両に泣いて助けを請う市民に何もしてあげられなかった事等、どれひとつをとっても強烈な体験だが、それを言葉では表しきれない。
 そして、副隊長として様々な場面で判断を下さなくてはならなかったのだと思う。それはその瞬間、最善と思われる判断が行なわれたのだろうが、それが正しかったかどうかは分からなかったに違いない。
 時間が経過し、当時を振り返った時初めてそれが正しかったのか否かが分かったのではないのだろうか。判断するということはそんな事だと私は思う。
 今日の機会に震災で犠牲になった方々と被災された方々に想いを馳せ、今一度犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしたいと思う。
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